第4回最北の酒蔵「国稀酒造」日本酒大学ツアー

増毛町

〜酒と人情を味わう大人の体験会〜
vol.20
お神酒をいただく参加者
酒造の工程を説明する千田名誉教授
新しい杉玉の下をくぐり国稀酒造へ
るもいfan15号でも紹介した「日本酒大学」の4回目が、国稀酒造で行われた。
今回、シリーズ最後の開催だったが初めて参加する受講者も多くいた。

白い冬景色となった増毛町にやってきた参加者は、まず厳島神社を訪ねた。
宮司の案内で社殿内部や奉納された大きな絵馬、美しい天井の絵などを見学した。
抹茶や菓子をふるまわれ、お神酒をいただき神社を後に国稀酒造へ向かう。
新酒ができたことを知らせる、杉の穂先を丸く集めた杉玉の下をくぐると、内部は新酒の豊かな香りが満ちている。
蔵内を見学した後は「増毛の民話伝承会」による影絵紙芝居を鑑賞。情感たっぷりの語りを楽しんだ。
増毛町の昔話や人情にふれ、いよいよ「日本酒大学」を受講する。今回は座学の他、特別に工場を見学できることとなった。日本酒大学名誉教授である国稀酒造株式会社製造部長の千田茂氏の説明を受ける。
日本酒の仕込みの過程を見学する特別な体験である。
夜は参加者と、これまでの日本酒大学に協力いただいた地元の人達との交流会を兼ねた夕食会が開かれた。
会場では歓談の中、4回すべてを受講した皆勤賞の「学生」に、国稀酒造株式会社取締役企画室長の本間櫻氏より記念の酒が手渡された。
交流会の会場は地元人達が通うアットホームな店で「学生」たち、地元の人々ともに酒と肴で大いに盛り上がり、雪深い夜はにぎやかに更けていった。
翌日は増毛の歴史を「元陣屋」で学び、ましけフルーツワイナリーの工場を見学し、最後まで酒尽くしの体験会にふさわしいプログラムとなった。

体験プログラムをシリーズとして、複数回開催した「日本酒大学」は意味深い体験となった。
何度も訪ねることによって、その土地や人をより知ってもらい、ファンになってもらう。
同じ場所が時期により様々な表情を持つことも参加者の方には知ってもらえたのではないかと感じた。
体験プログラムのさまざまな可能性が見えた「日本酒大学」だった。
 
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