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最北の酒蔵「国稀酒造」日本酒大学ツアー

増毛町

vol.14
真剣に利き酒を体験する参加者
農家の工藤さんを囲んでの質問タイム
留萌管内の4つの特別な体験プログラムを紹介するwebサイト『留萌スペシャルプログラム』。
そのひとつに『最北の酒蔵 国稀酒造 日本酒大学ツアー』がある。
架空の大学を設定し、地元の人々との交流を深めながら伝統の酒造りを学ぶという内容。札幌発着の日帰りバスツアーで、5月から12月までに4回シリーズで開催される。
第一回目のツアーが『ましけえび地酒まつり』に併せ、5月26日に開催された。
正午過ぎ、増毛に到着したツアー客は思い思いにまつりを楽しみ、オプションで、地元のコーディネーターとともに、増毛厳島神社や歴史的建造物の町並みを散策した。
その後、朱文別で国稀の酒米を生産する農家工藤君男さん(日本酒大学客員教授)の圃場を訪れ、第一講義を受ける。講義は写真を交じえながら早春の融雪作業から種蒔きまでの作業工程を学んだ。
田園風景を眺めながら、工藤さんの酒米で仕込んだ地域限定酒『暑寒しずく』を試飲する。清々しい風景の中での一杯はまさに美酒そのもの。緊張感も溶け、ほどなく工藤さんを囲んでの質問タイムとなった。圃場を出発する頃には、「工藤さん、がんばって!」とエールや拍手が起きるほど、打ち解けた。
第二講義はガイドによる蔵見学。国稀酒造の歴史をしっかりと学び、いよいよ本日の最終講義へ。
第三講義は千田茂製造部長(日本酒大学名誉教授)に教えを乞う。今回は、日本酒の歴史と世界のアルコールの紹介、現在の日本酒の消費傾向などを学んだ。
一般客が入れない、奥座敷で行われ、熱心にメモをとる参加者も多かった。講義の締めくくりは、利き酒の作法。
吟醸酒、純米酒、普通酒の3種類の味を利きわける体験は、ほとんどの参加者が初めてだ。
「その蔵の味を守るのは、人間の舌。利き酒(テイスティング)は10年でようやく一人前の世界」と語る千田名誉教授の講義は、日本酒党の参加者を唸らせた。
夕方6時。増毛での一日を楽しんだ参加者は、日本海に沈む夕陽を眺めながら、札幌へと帰る。 
第2回目のツアーは7月28日、増毛観光港まつりに併せて開催される。
増毛の人々との交流を深める旅は始まったばかりだ。
 
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