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【vol.8】羊毛糸紡ぎ、ミニクラフトづくり体験
~羽幌町でゆったりと過ごすひとときを~
羊毛糸紡ぎ、ミニクラフトづくり体験
羽幌町
~羽幌町でゆったりと過ごすひとときを~
vol.8
一見簡単そうに見えて以外と難しい、羊毛糸紡ぎ体験
手先の器用な人もそうでない人も、夢中でマスコットを作った
完成した羊のマスコット「もこたん」それぞれの味わいがある
留萌管内中部に位置する羽幌町に羊毛の糸紡ぎ体験ができる喫茶店『ガロ』がある。
店主の本間範子さんは手作りグループ『緬羊(ひつじ)工房アイランドサフォーク』の代表でもある。
体験に使われる羊毛は、羽幌町の沖合、焼尻島で飼育されている羊・サフォーク種だ。
本間さんらは、このサフォークの原毛を洗浄し、昔ながらの足踏みの糸紡ぎ機で糸にし、セーターなどを編んでいる。
本間さんは自分達が楽しんでいる糸紡ぎやクラフト作りを、羽幌町を訪れた方の旅の思い出作りになればと、体験教室を開催している。今回は札幌と地元羽幌町の方々と共に、糸紡ぎと羊のマスコット作りを体験した。
糸紡ぎは木製で足踏み式。綿状の羊毛の毛先を指先から繰り出し、糸巻き部分に送る。
本間さんの実演は実にスムーズで均一な太さに糸が縒れていくが、実際にやってみると、手と足の動作が噛み合ない。足に意識を集中すると手が疎かになり、手元を気にすると足が動かないという具合だ。
そのぎこちなさが笑いを誘う。だが、何度かチャレンジするうちにコツを掴み、縄状からなんとか糸らしくなった。
次は羊のマスコット作りだ。既に制作キットが準備されており、まずは羊の骨格作りからスタート。
針金で胴体、脚、頭のパーツを作って組み合わせ、そこに綿状の羊毛を巻き付けて、モコモコの身体を作っていく。
いつの間にか童心に戻り製作に没頭していることに気づく。胴体への巻き付け具合により、仕上がりの可愛さに違いがありそれぞれの個性が出るのも面白い。
およそ1時間半ほどで体験を終えた。コーヒーを注文し、ひと息いれつつ羊マスコットの品評会が始まった。さらに話しは弾み、最後は記念撮影となった。
「口コミで本州からの旅行者が体験に来ることもありますよ。子ども達も楽しめる簡単なクラフトも用意しています」
と本間さん。
手編みのカウチンセーターをオーダーして帰る人もいるという。
店内には本間さんが編んだセーターや帽子、靴下なども展示販売されている。
見て楽しむ観光だけではなく、実際に地元の人と触れ合い、自分の手で形あるものを残す。
それもまた、旅のひとつの形なのかもしれない。
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