MY STARS SYSTEM

初山別村

~しょさんべつ天文台で星に名前をつける~
vol.11
命名した「MOERU769」とおうし座【提供:黒田弘章さん】
星名登録キット(登録証明書、星図、IDプレート)
北緯44度32分9秒、留萌管内中部に位置する小さな村初山別村。
人口は1391人(平成24年2月末現在)デパート、コンビニもない。列車も走っていない。でも、この村には夜空に輝く満天の星がある。

昭和63年2月に開催された「青年サミット・イン・留萌」において、留萌地方の活性化と子ども達の科学する心を育てる学習の場及び、道内天文愛好者の活動の場として初山別村に天文台を建設することが決定され「みさき台公園」内に建てられた。
建物の形はアメリカのアポロ計画で使われた月着陸船をモデルにし、天文台には65cm反射式天体望遠鏡が設置されている。ドームの直径は6mの鉄骨造、スリットの開閉や、360゜回転するドームは電動式で、外側は潮風に耐えられるようステンレス張りになっているが、永年の劣化に伴い平成16年11月に改修された。

3月1日冬期休館を終え今季の営業を開始したしょさんべつ天文台。 東の空には春の星座が見え、北斗七星が高くなってくる。かみのけ座、おとめ座、しし座、おおぐま座には多くの銀河がある。春は流星の少ない時期だが3月から4月にかけて、おとめ座流星群が見られる。

夜空に輝く星は無数にあるが、すべてに名前がついているわけではない。星の大半は認識番号が付いているだけだ。
しょさんべつ天文台には、星に名前をつけられる「マイスターズシステム」がある。星は誰のものでもないが、同時に全ての人のものでもある。村では誰も傷つけないという、ただ一つの条件つきで自分の星を持ち名前をつけるシステムを作った。
何とも夢のある取り組みだ。

今回編集局のエフエムもえるで「マイスターズシステム」の登録を行った。
まずは電話で申し込み、必要書類を送ってもらう。申込用紙と星座名一覧表が届いた。
必要事項を記入し、星座名一覧表から好きな星座と名前を申請する。選んだ星座は「おうし座」学名はTaurus、おうし座の全領域を観測できる適期は10月下旬から4月末とある。
名前は、局名と周波数を組み合わせて「MOERU769」と申請した。申込み者が星の所有者になることも、プレゼントとして贈ることもできる。
登録料は1件につき5000円。インターネット、FAXでも申し込める。
星座は希望通りに登録できるし、又、「夏に見える星」などおおまかな希望でも可能だ。

後日、星にまつわる音楽CDと刻印されたIDプレートつきキーホルダー、星図が届いた。
星の名前はおうし座の中の「MOERU769」。4月になったらしょさんべつ天文台に星を確かめに行こう。
まわりに何もない贅沢な空間、初山別村は星がきれいだ。
 
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