谷口ふぁーむで革細工にチャレンジ!

小平町

 〜オリジナルコースター作り体験〜
vol.13
谷口さんのわかりやすい説明を聴きながら体験は進んだ
固形ワックスは毛羽立ちを防止し、革の傷みを抑える役割もあるのでしっかりと塗り込む
丸、四角、革の色を選び、個性あふれる作品が完成
留萌管内小平町は管内でも有数の米どころ。潮の香りがする海沿いの道から脇道に入ると、そこには広々とした田園風景が広がっている。
オリジナル・レザークラフト『アトリエ クローバー』を主宰する谷口修二さんは、小平町鬼鹿で農業の傍ら、革細工の制作と販売、体験プログラムを行っている。今回はコースター作りの手ほどきを受けた。
母屋の隣、納屋を改造した工房は『大人の隠れ家』といった設えで、敷地内には色とりどりの花が咲き、トマトやブルーベリーが実るオープンガーデンもある。
工房内には革細工の材料や工具類が整然と並び、谷口さん制作の財布やコースターなどがディスプレイされている。広々とした作業台には、丸や四角に切りだされた革が並び、好みの色と形を表裏各1枚ずつ選ぶことができる。表用の革には、あらかじめ花などのモチーフがデザインされている。
両面2枚の素材を選んだら、片面の裏側に専用の接着材を塗り、もう一方の革と張り合わせるとコースターの土台となる。素材独特の毛羽立ちが縁に残っているので、ヤスリで軽く削り、毛羽立ち防止の固形ワックスを塗り、さらに専用の薬品を綿棒で塗ってなじませる。
ここからは、少し力仕事だ。縁をかがる革紐を通す穴を開けるため、ゴム板の上にコースターを置き、目打ちで、縁から5ミリ程内側を、等間隔に木槌で叩き一周させる。
その穴に、専用の針で革紐を通して縁をかがる。
紐の始末をして全体にワックスをすり込めば、艶のあるオリジナルコースターの完成だ。革紐も含め、全ての素材を選べるため、作品に自分らしさがあらわれ、世界にひとつだけのコースターが誕生した。
この日は、さらに電気ペンでコースターに日付と名前を入れた。たどたどしい文字だが、体験の思い出が刻まれたようで、満足感がアップする。
今回のコースターづくりは2時間程で完成する。親子で体験し、子どもの夏休みの自由研究に利用してもよいだろう。財布などの本格的な大作に挑戦するなら、何度も通いながら作ることも可能だ。素敵な庭を楽しみながら、大人の創作タイムはいかがだろうか。
 
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