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ホタテ稚貝、旅立つ
ホタテ稚貝の出荷作業で沸きたつ、夜明け前の増毛漁港

稚貝の水揚げ作業で活気づく増毛港
 4月4日午前4時。留萌管内南部に位置する増毛町の増毛漁港では、ホタテ稚貝の水揚げで活気づいている。
 夜明け前の港では300人近い人々が今年初めてのホタテ稚貝出荷作業に追われている。

増毛港で育てたホタテの稚貝を道東オホーツク方面へ出荷するため、12隻の船が一斉にホタテの稚貝の入った篭を次々と船上のクレーンで陸に揚げる。
通称、「ざぶとん篭」と呼ばれる稚貝を育てる篭は幾重にもつながっており、クレーンで吊り上げると、5mほどもありそうだ。
轟音を響かせながらクレーンが何十にも連なったざぶとん篭を釣り上げる。
すると、海水が滝のように篭から流れ落ちる。
クレーンのブームが旋回し、ざぶとん篭を陸で待つ人々の元に正確に降ろすと、待ってましたとばかりに、数十人の人々が篭をはずし、中から稚貝を陸揚げ用の運搬カゴに出していく。
稚貝を篭からはずす人、はずした稚貝を作業小屋へ運ぶ人。目まぐるしく作業は進んでいく。
無駄な動きは一切ない。
至るところで掛声が聞こえる。「おら、いったど」「おー」。
威勢のいい声が交わされたかと思うと、あうんの呼吸で、次々に作業をこなしている。
稚貝の鮮度が落ちぬよう、出荷される稚貝には海水がたっぷりとかけられ、稚貝の乾燥を防ぐためか、それとも貝が割れしないよう保護するためか、濡らした厚みのある麻布のようなものが、まるで稚貝を毛布でくるむように、かけられている。
出荷直前、地元の漁業組合職員が総出で、稚貝の大きさを検査する。丁寧に手早く計測される。
稚貝の集荷作業は全てがスピードとの戦い。
水揚げされた稚貝は、その日のうちに道東オホーツクに到着するよう陸送される。

増毛港では、5月のゴールデンウイーク明けまでに17回の出荷作業が予定されている。
                                       出荷前の検品作業
(2008年4月4日編集局)

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