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サロベツ原野の春
最北端に春のたより

生まれたばかりの小さな春。  
 最近のサロベツ原野は、雪溶け水が牧草地に溜まり、「春だけの湖」ができはじめています。

 しかし、サロベツ原野の春は遠く、フキノトウやチューリップが頭だけをほんの少し土から出していたり、雪が残っている畑の方が多く目にとまります。

 この時期は渡り途中のヒシクイ、白鳥の姿が見られ、ワシ達は小さな集団を作り、シベリアへの旅の打ち合わせをしているように見えます。これからは、ハクセキレイやヒバリなどの野鳥がこの地にやってきます。

 大地は、雪が溶け水が増え、ミズゴケが活き活きとしています。厳しい冬の間、葉を落とすことなく雪の下に眠っていたのか、紫色に見えるツルコケモモの蕾がふくれています。

 4月中旬には、ガンコウランの赤い花、ワタスゲの桃色の花が咲き始め、この頃やっとサロベツの原野に春が訪れるのです。


パンけ沼はまだ凍りついている。

まだ雪が残っているサロベツ原野。
(2008年4月1日)

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