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二連覇にかける・・・・・・白幡広喜さんと3人のライバルたち(遠別町)

 平成20年6月、最初の「ひらめ底建網オーナーin遠別2008
」が開催されたのが、この年だった。
 遠別町漁業協同組合青年部に所属する漁師達が遠別のヒラメを全国に発信しようと始めたのが、一日網元体験をプッシュしたこのイベントだ。
 名乗りを上げたのは三人の漁師。まず初代実行委員長の白幡広喜さんは、三十代で異業種から漁師へ転職した海の男である。畳議博さんは恋女房の家業を継ぐため漁師に転身した海の男。Mr.ひらめの異名を持つ中野維重さんは漁家に生まれた生粋の海の男だ。
 いずれかの漁師一人に投票し、その網に入った魚をオーナーで山分けするというのがイベントの中身だ。メインはヒラメの山分けだが、実際に遠別漁港を訪れるオーナーには網に入った様々な魚も山分けされるという特典つきである。

 立ち上げ当初は不安だったと、当時実行委員長だった白幡さんは振り返る。しかし120人の募集枠に対し800件以上もの応募があり、不安は一掃された。さらに昨年はリピーターの応募が多く、遠別のヒラメに対する期待度は増した。
 そして、三回目を迎える今年は漁師が一人増え、オーナー枠も拡大。最年少ながら中野さんに次ぐキャリアの持ち主、太田直樹さんが参戦する。
 「今年もオーナーさんとのふれあいが楽しみ。去年以上に獲って、山分けさせるよ」とは頼もしい新実行委員長の、畳議博さんの言葉である。

 そして、ヒラメ漁師四人衆の心の内は・・・・・。
 中野「ヒラメはまさに、獲るという感覚。宝を引き当てるようなもの」
 畳「年賀状を送ってくれるオーナーさんがいる。やっぱりうれし
いよ」
 白幡「今年は二連覇がかかる。大量になるようがんばる」
 太田「ヒラメはこのマチに必要な魚なんだよ」

 6月19日、オーナーの声援を背に、それぞれの想いを込めて沖に向かう。漁師とオーナーの熱い血潮がたぎる一日だ。
 それが「ひらめ底建網オーナーin遠別2010」。


2010.06.04 遠別町


    

    

◆フリーペーパーるもいfan通信 vol.26

 
白幡 広喜さん(42歳)
第三幸栄丸 漁師歴10年
初代実行委員長、今年は二連覇をかけて臨む



畳 議博さん(34歳)
第八勝丸 漁師歴10年
実行委員長として、新造船とともに挑む


中野 維重さん(40歳)
第三十八大徳丸漁師歴22年
2008年度(初年度)第一位に輝くMr.ひらめ



太田 直樹さん(29歳)
第八欣勝丸 漁師歴14年
今年、熟練のルーキーとして初参戦の漁師

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