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それでもわたしはやりたい、農業を!・・・・・松澤米子さん(遠別町)

素敵な贈り物

 わたしの未来は
 農業経営者よ
 農業はおもしろい
 育てる楽しみがある
 稲刈りも田植えも
 腰がいたくなる
 それでもわたしは
 やりたい農業を!

      三田村米子


◆プロフィール
松澤米子さん

昭和32年生まれ
遠別町出身
フレッシュ市場「花菜夢」代表


フレッシュ市場「花菜夢」
道の駅富士見(遠別町)で6月〜10月までの日曜日に営業している。

「花菜夢」 お問い合わせ
電話:01632−7−3596

(松澤さん)
 小学校の卒業文集に夢を綴った少女は日本最北の米どころである遠別町内の農家に、十一人兄弟の七番目として生まれた。名は体を表すというが、米という文字に導かれるように米作りに携わる道を選んだ米子さん。子供の頃から農作業が好きだった。「父に命名の理由を聞いたことがあったの。本当は違う名前を考えていたようだけど、出生届を役場に出す段になって、度忘れしてしまい米を作る家の子だから米の一文字をつけたらしいわ」。親から我が子への初めてのプレゼントが名前であるなら、こんなに素敵な贈り物はないだろう。
 地元の農業高校を卒業した後、実家の農業を手伝い青春時代を過ごしていた米子さんは21歳で農業を営む松澤孝志さんと結婚、二人力を合わせて松澤家の田んぼを30年以上守ってきた。
 妻・母そして女性農業者として日々忙しく過ごす米子さんに、ひとつの転機が訪れたのは平成14年のこと。消費者と農業者のふれあいの場、フレッシュ市場「花菜夢」に参加することとなった。花菜夢という愛らしい名の由来は初代会長が命名。丹精込めて自分達が育てた花や野菜で夢を叶えるという意味を込めている。メンバーは15人、全員女性だ。
 現在二代目の代表を務める米子さんにとって頼れる仲間達との活動は何よりの励みだ。市場で販売している野菜は葉物野菜やきゅうり、トマト、ハーブや食用ほおずき、生花と幅広い。
 地元小中学校の給食にも花菜夢の野菜が使われている。いつか子供達に農業体験の場を提供できたらと夢は広がる。

 2009年の暮れには松澤家に家族が増える。もうすぐおばあちゃんになるのだ。
「孫にも私の野菜を食べさせてあげたいわ」。
幼い頃に描いた夢は実を結び、新たな家族とともにまたひとつ夢が膨らんでゆく。
   
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