サーファーにとって海は生活の一部か。
いや、むしろ海こそが生活の全てといえるのではないか。
圭さんがサーフィンとであったのは、19歳のとき。
サーフショップを経営する兄が教えてくれたという。
今では管内を代表するサーファーとして、全日本
サーフィン大会への出場を果たす程の実力者。
圭さんが育った家は海まで歩いて5分ほど。
海は庭も同然である。
地元の高校を卒業し、函館市にある大学へ進学。
そこで出会った美容師に影響を受け、大学を辞め
美容師を目指した。札幌で修行し腕を磨き、4年前
留萌に戻り美容室を開店。店名である「SLASH」は、
波を切り開くという意味を持つ。サーファーらしい
ネーミングである。
都会では味わえない、心地よい時間の流れと海で
暮らす贅沢さ。圭さんの軸足はいつも海にある。
目覚めとともに海へ向かい、波が立っていれば
サーフィンを、そうでなければ釣りに興じる。
刻一刻と変化する波にレンズを向け、サーファー
仲間を撮ることもある。海を楽しむ術を充分に知って
いるから、開店までゆっくりと海で過ごす事が多い。
仕事場は、サーフスポットのすぐそばにあり、窓から
は海が良く見える。夕暮れ時には、水平線に沈む
夕陽にシャッターを切る。「萌ゆる陽」と称したブログで、
作品を紹介するほど、留萌の夕陽に魅了されている。
サーフィン・釣り・写真、どれも秒単位の判断を必要
とする世界。同じ波や瞬感がやってくる事は二度と
ない。
だからこそ、常に挑み続けるのかもしれない。
これからは、サーフィンの魅力をもっと若者に伝え、
サーフィンで街を元気にしていければと強く願っている。
◆るもいfan通信VOL16
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サーフィンの醍醐味を語る佐藤さん |
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美容師の必須アイテムのハサミ |
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